Instagramを利用していると、「あなたの知り合いかもしれません」という通知や提案が表示されることがあります。
実際にリアルな知人が候補に挙がることもあれば、まったく見覚えのない人が表示されることも。
この機能はいったいどんな基準でユーザーを選定しているのでしょうか?
本記事では、その仕組みや表示の背景、通知設定との関係、さらには非表示にする方法まで、幅広く解説していきます。
Instagramの推奨機能に対する疑問や不安を解消したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
インスタの「あなたの知り合いかもしれません」とは?
機能の概要と目的
Instagramの「あなたの知り合いかもしれません」は、ユーザー同士のつながりを促進し、より活発なコミュニケーションを生み出すために導入された提案機能です。
この機能は、Instagramが保有するさまざまなデータと独自のアルゴリズムを活用して、あなたと関係がありそうな他のユーザーを自動的にリストアップし、アプリ内で提案するという仕組みになっています。
SNSという性質上、知人同士のつながりが深まることで利用頻度やエンゲージメントが高まるため、Instagramとしてもこの機能は重要な要素と位置づけています。
どのように表示されるか
この提案は、ユーザーの利用状況に応じて複数の場所で表示されます。
たとえば、「アクティビティ」タブや「検索」タブ、または新規アカウント作成後の初期設定画面で目にすることがあります。
さらに、ストーリーズやフィードの投稿の合間に挿入されることもあり、フォロー中の一覧やプロフィールを開いた際にも「知り合いかも」の提案が表示されるケースがあります。
これにより、ユーザーは自然な形で他の利用者とつながるきっかけを得ることができます。
関連するユーザーの選定基準
選定の基準にはいくつもの要素が絡んでおり、単に連絡先の一致だけでなく、共通のフォロワー数、プロフィールの内容やアクティビティの傾向、位置情報の類似性などが含まれます。
たとえば、スマートフォンの連絡先に登録されている電話番号やメールアドレスが、Instagramに登録されているユーザーと一致した場合、その人物が「あなたの知り合いかもしれません」として優先的に表示されます。
加えて、同じWi-Fiネットワークに頻繁に接続しているユーザーや、共通のイベントに参加していた可能性のあるユーザーも、関連性の高い候補としてピックアップされることがあります。
通知オフでも表示される理由
相手にも通知が行く理由とは?
あなたが誰かを検索したり、その人のプロフィールを繰り返し閲覧したりする行為は、Instagramのアルゴリズムにしっかりと記録されています。
これらの行動は蓄積され、「この人に関心がある」と判断されることで、相手の「知り合いかも」リストに影響を与える仕組みです。
たとえ通知設定を完全にオフにしていたとしても、アプリ内部では閲覧履歴や検索履歴が静かに保存され、推奨アルゴリズムに反映されるため、結果的に表示対象として認識されることがあります。
こうしたシステムはユーザーの利便性を向上させる一方で、予期せぬ提案が表示される原因にもなり得ます。
通知オフの影響と対策
通知設定をオフにしても、「あなたの知り合いかもしれません」機能の挙動には直接的な影響はありません。これは、通知設定が見た目の情報表示には関与していないためです。
提案の頻度や対象ユーザーをコントロールしたい場合は、まず「連絡先の同期」をオフにすることが基本です。
また、アカウントに登録されている電話番号やメールアドレスの削除・変更を行うことで、候補表示をある程度制限できます。
加えて、Facebook連携を解除したり、検索履歴を定期的に削除することも効果的な手段です。
「あなたの知り合いかもしれません」のメリット
この機能の大きな利点は、リアルの交友関係をInstagram上でもスムーズに再構築できる点にあります。
たとえば、学生時代の友人や職場の同僚といった実生活で関係のあった人物を、アプリ内で簡単に見つけることができます。
特に新しくアカウントを開設したばかりのユーザーにとっては、最初のフォロー対象を探す手間が省けるという実用的なメリットがあります。
さらに、この機能を活用することで、ユーザー同士のつながりが自然と広がり、コミュニケーションの活性化にもつながるのです。
知り合いかもしれません機能の基準
フォロワー数と知り合いの関連性
フォロワー数が多いユーザーは、それだけ多くの人とつながりを持っているため、Instagramのアルゴリズム上でも「知り合いかも」と表示される可能性が高くなります。
特に共通フォロワーが一定数以上いる場合は、その関係性が強く示されるため、優先的に候補として挙がります。
また、自分がフォローしているユーザーがその人をフォローしている場合や、相互にフォローし合っている関係が多く見られる場合も、アルゴリズムはそれを「つながりが深い」と認識し、積極的にレコメンド対象として表示します。
さらに、アクティブにやり取りしているユーザーや、同じ投稿にいいね・コメントしているユーザーも、関連性の強いアカウントとして判断されることがあります。
登録情報の影響(メールアドレスや電話番号)
Instagramの登録時に入力したメールアドレスや電話番号は、本人確認だけでなく、他ユーザーとの関係性を探る材料としても活用されます。
たとえば、あなたが使用している連絡先情報が他のユーザーのスマートフォンにも登録されていた場合、それが照合され、双方に「知り合いかも」として表示される可能性があります。
このような機能は、連絡先の同期設定が有効になっている場合に特に顕著であり、意図しないつながりまで表示されることもあるため、プライバシー管理の観点から注意が必要です。
また、SNS以外でのつながりがあった人──例えば旧友や元同僚など──がInstagramを始めた場合も、登録情報の一致によってすぐに候補に表示されることがあります。
共通のユーザーとの関係性
共通のフォロワーやフォロー先が存在する場合、それらの関係性がInstagramのレコメンド機能に強く影響します。
たとえば、自分と同じ人をフォローしているユーザーが複数いる場合、アルゴリズムはその人物を「共通の知人」とみなし、あなたの「知り合いかもしれません」リストに追加します。
さらに、同じ地域に住んでいる、あるいは同じ位置情報タグをよく使用するユーザー同士も、関連性のあるアカウントとして検出されやすくなります。
また、似たような投稿内容や趣味を持っているユーザーが、お互いのアカウントに興味を持つ傾向があることもアルゴリズムに反映され、提案の対象になる要因となっています。
知り合いかもしれませんを消す方法
設定から非表示にする手順
Instagramアプリ内の「設定」>「アカウント」>「連絡先の同期」をオフにすることで、Instagram側が端末内の連絡先情報を読み取らなくなり、これに基づくユーザーの提案頻度を抑えることができます。
さらに、Facebookとの連携を解除することで、Facebookでの友人関係や接点のあるアカウントとの照合も停止されるため、Instagram内でのレコメンド精度が下がり、「知り合いかも」リストに表示される人数を減らすことが可能です。
また、検索履歴や閲覧履歴もアルゴリズムに影響するため、それらを定期的にクリアするのも効果的な対策となります。
より徹底的に提案を制限したい場合は、メールアドレスや電話番号をアカウントから削除することも視野に入れるとよいでしょう。
特定のユーザーをブロックする方法
「知り合いかも」に表示された特定のアカウントを完全に非表示にしたい場合は、そのユーザーをブロックするのが最も確実な方法です。
ブロックを行うと、そのユーザーはあなたのアカウントを見られなくなり、同時にInstagramのアルゴリズムからも「関係がない」と判断されるため、今後のおすすめにも表示されにくくなります。
ブロックはプロフィールページ右上のメニューから実行でき、解除も同じ手順で可能です。
なお、ブロックされたことは相手に通知されることはないため、安心して使用できます。
解除した場合の影響
一度行ったブロックや非表示の設定を解除すると、アルゴリズムはそれをもとに再び関係性のあるユーザーとして認識する可能性があります。
結果として、「知り合いかも」リストに再度表示されることもあり得ます。
ただし、完全に同じ提案が復活するとは限らず、他の条件──たとえば新たな共通フォロワーの出現や再登録された連絡先──によって提案が再開されるケースが多いです。
つまり、一度解除した相手を再び表示させたくない場合は、連絡先情報の管理やブロック継続など、複数の対策を組み合わせることが重要になります。
よくある疑問と回答
通知オフにしてるのに表示されるのはなぜ?
通知設定とは無関係に、Instagramの内部アルゴリズムが「知り合いかも」表示を管理しているためです。
フォロワー0でも「知り合いかも」が出る理由
アカウント作成直後やフォロワーがいない状態でも、登録情報や同期された連絡先に基づいて候補が表示されます。
相手に知られずに「知り合いかも」を消す方法
一番確実なのは、連絡先の同期をオフにし、登録情報を削除することです。また、ブロックも有効ですが、ブロック通知は届かないため相手に知られることはありません。
まとめ
「あなたの知り合いかもしれません」というInstagramの提案機能は、ユーザー同士のつながりを促進するために設けられており、連絡先情報やフォロワー関係、位置情報など多角的なデータに基づいて表示されています。
通知をオフにしていても表示されるのは、こうしたデータがアルゴリズムに蓄積されて活用されているためです。
この機能を活用すれば利便性が高まる一方で、プライバシーを守るためには連絡先の同期をオフにするなどの対策も重要になります。
仕組みを理解して適切に設定を行えば、より快適にInstagramを利用できるでしょう。