Instagramのストーリー投稿を華やかに彩る「GIFスタンプ」は、多くのユーザーにとって欠かせない表現手段の一つです。
動きのあるスタンプで感情や雰囲気を伝えられるため、日常の出来事や思い出を楽しく演出できます。
しかし、2025年6月に入ってから、「GIFスタンプが表示されない」「真っ黒な背景や白い画面が出る」といった不具合が一部のユーザーから報告されるようになりました。
これにより、普段どおりストーリーを投稿しようとしても、肝心のGIFが出てこないというトラブルに悩まされている人が増えています。
このような表示不良の原因として考えられるのは、アプリやブラウザの設定、あるいは端末やネットワーク環境に関する不整合です。
特にインスタをビジネスやプロモーションの場として活用しているユーザーにとっては、表現手段が制限されるのは大きな問題といえるでしょう。
今回は、このようなトラブルを解消するために、自宅で誰でも試せる対策を順に紹介していきます。
最初に取り組んでほしいのは、「ブラウザのクッキー設定を確認して有効にする」という方法です。
対処法①:ブラウザのクッキー設定を確認してオンにする
まずは、Instagramアプリではなく、スマートフォンやパソコンのWebブラウザからInstagramにログインし、設定を見直してみましょう。
とくに「クッキー(Cookie)」という機能の設定が無効になっていると、GIFスタンプを含む一部の機能が正しく表示されないことがあります。
そもそもクッキーとは?
クッキーとは、Webサイトを訪問した際に、ユーザーのログイン情報や閲覧履歴などを一時的に記録しておく仕組みのことです。
この仕組みにより、次回以降のログインやページ読み込みがスムーズになるほか、さまざまな機能が正しく動作するようになります。
ただし、プライバシー保護やセキュリティの観点から、最近ではクッキーの使用が制限されている場合もあります。
特に「サードパーティクッキー(外部サービスから読み込まれるクッキー)」が無効になっていると、Instagramが必要とする情報がうまく取得できず、GIFスタンプが表示されないといった事態が起きるのです。
スマートフォン(Google Chrome)での設定方法
以下の手順で、スマホのGoogle Chromeブラウザにおけるクッキー設定を確認し、必要に応じて有効にしましょう。
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スマホで「Google Chrome」アプリを開きます
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画面右上の「︙(縦3点メニュー)」をタップ
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表示されたメニューから「設定」を選択
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「プライバシーとセキュリティ」をタップ
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続いて「サードパーティのCookie」を選びます
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「サードパーティのCookieを許可」に設定を切り替えます
設定を変更したら、一度ChromeでInstagramにアクセスし直してみてください。その後、GIFスタンプが表示されるかどうかを確認しましょう。
パソコン(Google Chrome)での設定方法
PCからInstagramを利用している場合も、Google Chromeブラウザのクッキー設定を見直すことで、不具合が解消することがあります。
操作方法は次のとおりです。
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パソコンでChromeを起動し、右上の「︙(横3点)」をクリック
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メニュー内の「設定」を選びます
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サイドバーにある「プライバシーとセキュリティ」項目を開きます
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「Cookieと他のサイトデータ」または「サイトのアクセス許可」をクリック
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「Cookieの保存と読み取りをサイトに許可する(推奨)」をオンに設定
この操作でクッキーの保存が許可されれば、InstagramのGIFスタンプが正常に読み込まれる可能性が高くなります。
再度Instagramを開き、GIFの読み込みが改善されたかを確認しましょう。
GIFスタンプが出ない?まずはアプリを最新バージョンにアップデート
InstagramでGIFスタンプがうまく表示されない場合、最初にチェックすべきなのは「アプリが最新の状態かどうか」です。
アプリのバージョンが古いままだと、新機能や不具合修正が反映されておらず、正常に動作しないケースが多々あります。
Instagramのアップデート手順
■ iPhoneを使用している場合
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ホーム画面から「App Store」を開く
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画面下部にある虫眼鏡アイコン(検索)をタップ
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検索欄に「Instagram」と入力して検索
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アプリページで「アップデート」ボタンが表示されていれば、それをタップして更新開始
■ Androidスマホを使用している場合
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「Google Playストア」を起動
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画面上部の検索バーに「Instagram」と入力
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表示されたアプリページに「更新」ボタンがあれば、タップして更新を実施
アップデートが完了したら、Instagramを再起動してストーリー画面を確認しましょう。GIFスタンプが正常に表示されるかどうかをチェックしてください。
通信環境の安定性も大事なポイント
GIFスタンプは、オンライン上のサーバーからリアルタイムで読み込まれるコンテンツです。
そのため、通信環境が不安定な場合には、読み込みに失敗してスタンプが表示されないことがあります。
通信状態のチェックポイント
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Wi-Fiの電波が弱くなっていないか(ルーターから離れすぎていないか)
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モバイル通信の速度が極端に遅くなっていないか(通信制限中ではないか)
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スマホが機内モードになっていないか
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Wi-Fiルーターを再起動すれば改善されるか
一度、Wi-Fiをオフにしてモバイル回線に切り替える、あるいは逆にWi-Fiに再接続することで、状況が改善されることもあります。
もし公共のフリーWi-Fiを使用している場合、通信速度や安定性が十分でないことがあるため、信頼できる回線への切り替えも検討してください。
一時的なアプリの不調には「再起動」が効果的
インスタのGIFスタンプが突然使えなくなる原因のひとつに、「アプリの一時的な不具合」があります。
メモリ使用量の増加やキャッシュの影響で、動作が不安定になることは珍しくありません。
そんなときは、Instagramアプリを一度完全に終了させてから、再度立ち上げてみましょう。
アプリの再起動方法
■ iPhoneの場合
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ホームボタンのあるモデル:ホームボタンを2回連続で押し、マルチタスク画面を表示
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ホームボタンがないモデル:画面下部から上にスワイプして、開いているアプリ一覧を表示
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Instagramを上方向にスワイプして終了し、ホーム画面から再度起動
■ Androidの場合
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画面下部にあるタスクボタン(縦の三本線)をタップ
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表示されたアプリの一覧からInstagramを上方向にスワイプして終了
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ホーム画面に戻って、再びInstagramアイコンをタップして起動
再起動によってアプリの動作環境がリセットされ、問題が解消することがよくあります。特に長時間アプリを使用していたり、バックグラウンドで複数のアプリを起動していた場合は、この方法が有効です。
InstagramでGIFスタンプが使えないときの最終チェック
スマートフォンを再起動して内部の不具合をリセット
これまでご紹介したアプリの更新や通信状態の確認を試しても改善されない場合、次に実践したいのが「スマートフォン本体の再起動」です。
スマホは長時間使用していると、内部メモリに一時データが溜まり、アプリが正常に動作しなくなることがあります。
特にInstagramのように処理負荷の高いアプリでは、こうした一時的な不調がスタンプの表示エラーを引き起こすことも。
再起動によってこれらの問題が解消される可能性があるため、ぜひ一度試してみましょう。
スマホの再起動方法
【iPhoneをご利用の方】
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本体右側の「サイドボタン(電源ボタン)」を長押し
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「スライドで電源オフ」が表示されたらスライドして電源を切る
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数秒待ってから、再びサイドボタンを長押しして電源を入れる
【Androidをご利用の方】
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電源ボタンを長押し
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画面に表示されるメニューから「再起動」をタップ
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自動的に電源が切れ、再起動が開始される
※現在進行中の作業や未保存のデータがある場合は、再起動前に保存を済ませておくことを忘れずに。
再起動後、Instagramアプリを立ち上げて、ストーリー作成画面でGIFスタンプが表示されるかどうかを確認してみてください。
それでも解決しない場合はInstagram側の不具合を疑う
自分でできるあらゆる対処法を試しても、なおGIFスタンプが表示されない…。
その場合は、Instagram側のサーバーに一時的な障害が発生している可能性が高いです。
こうしたケースでは、ユーザー側でできることは限られており、基本的には運営側の対応を待つしかありません。とはいえ、以下の方法で状況を把握することは可能です。
現在の不具合状況を調べる方法
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SNS(特にX〈旧Twitter〉)で「Instagram GIF 表示されない」などのキーワードで検索
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「#Instagram不具合」「#インスタ不調」などのハッシュタグで他の投稿をチェック
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Downdetectorなどの障害報告サイトで、リアルタイムのエラー情報を確認
複数のユーザーが同様の不具合を報告している場合は、Instagram側で大規模な復旧対応が行われている最中であることが多いため、焦らずしばらく様子を見るのが得策です。
まとめ:基本の5ステップを押さえて冷静に対処しよう
Instagramのストーリー機能でGIFスタンプが急に使えなくなったときは、まず慌てずに一つひとつ原因を確認していくことが大切です。
以下の5つのステップを順番に試せば、ほとんどのケースで問題が解決できるはずです。
✅ GIFスタンプが表示されないときに実施すべき5つの対策
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ブラウザのCookie設定を「許可」に変更(特にChrome利用時)
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Instagramアプリを最新版にアップデート
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通信状態(Wi-Fiやモバイル回線)の安定性をチェック
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アプリを一度終了し、再起動して動作をリフレッシュ
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スマートフォン自体を再起動してシステム全体を初期化
これらをすべて試しても改善が見られない場合は、Instagram側の障害の可能性が高いため、少し時間を置いて再度アクセスするのがおすすめです。
今後もスムーズにInstagramを楽しむために、今回の対処法を覚えておくと安心です。